システム開発の見積もりの前提条件【現役エンジニアが解説】
今回は、システム開発の見積もりの前提条件について、現場の視点で簡単に解説していきます。
見積もりの範囲
見積もりの範囲は必ず明記しておきます。
範囲とは、システム開発のみにとどまるのか、ハードウェアやミドルウェアの料金も込みであるのかということです。
例えば、筆者の所属する企業はソフトを開発する会社であり、インフラは得意でないため、ソフトのみの見積もりとなることがほとんどです。
使用する技術
使用する技術は顧客は気にしないことが多いです。
しかし、納品時に動作しないといった問題を防ぐためにも明記しておきます。
使用する技術は開発言語やフレームワーク、ミドルウェア、クラウドサービス等です。
スケジュール
スケジュールは前提条件に必須です。
納期を決めておかないと開発側にとっては命取りとなります。
また、顧客側にも資料や打ち合わせ等の協力をして頂かないと納期までに間に合わないケースもあるため、伝えておく必要があります。
要件
要件は、基本的には要件定義で決めます。
とはいえ、開発側にしてみれば、事前に外しておきたい要件や入れておきたい要件はあるものです。
これらは後で揉める原因になることがあるため、問題になりそうなものはあらかじめ前提条件に入れておきます。
インフラ
インフラの条件は重要です。
インフラの内容によってはシステムが全く動作しない可能性もあるからです。
サーバ構成やネットワーク構成は事前に確認できる場合は確認し、システムが動作する環境を前提条件で指定しておきましょう。