30代未経験からのプログラマー転職は難しい?【現役エンジニアが解説】
30代未経験からのプログラマー転職は難しいか知りたい方に。
この記事を読まれている方は、
- 30代未経験からのプログラマー転職は難しいか知りたい
- プログラマーになるためには何を学べば良いか知りたい
- 30代未経験でもプログラマー転職できるおすすめの方法を知りたい
おそらくこのように考えている方が多いと思います。
この記事を書いている私は、
プログラミング未経験から転職を果たした現役のWeb系エンジニアです。
エンジニア歴は3年ですが、本業とは別にフリーランスの副業で月10万円ほど、多いときで20万円ほどの収入があります。
この記事では、現役のエンジニアが、30代未経験のプログラマー転職は難しくない理由を解説し、プログラマーになるために学ぶべきものと30代未経験でも転職できるおすすめの方法をまとめています。
30代未経験からのプログラマー転職は難しくない
結論から言うと、30代未経験からのプログラマー転職は難しくありません。
その理由を3つほど挙げ、解説していきます。
34歳までは若者
厚生労働省における若年者雇用の定義では、15歳から34歳を「若者」と定義しています。
国がこのように定義することによって、企業はこの年齢層の方を雇うことで助成金がもらえますので、売り手市場の現在においては、30代でも「若者」として採用のターゲットにされています。
また、記憶力に関して心配されている方も多いと思いますが、ある実験では、80歳の男性が新しい趣味を始めることによって、1年後に脳が小学生並の成長を遂げていたという事例もあるぐらいですので、年齢で記憶力が落ちるということもないと言えます。
つまり、30代の方でも若者として、しかも気負けさえしなければ20代に能力的に劣らずにプログラミングスキルを身につけることができるというわけです。
もちろんプログラミングスキルを習得するにはそれなりの時間(最低でも3ヶ月程度)はかかります。しかし、これは20代でも同じことが言えますので、耐えて続ける努力は最低限必要になってきます。
IT業界は人手不足の業界
IT業界は今、人手不足の業界と言われています。
これにはもちろんAI化の流れもありますが、もっと言えば、世の中に効率化できる余地がまだまだたくさんあり、なおかつ販路やビジネスチャンスの拡大のためのWebサービスの開発の需要があるからです。
人手不足の業界では、求職者数よりも求人数の方が多い状態ですので、激しくえり好みをしない限り就職は可能ということになります。
ただ、いくら人手不足だからといっても、プログラミングスキルやそのセンスが全くないと採用には至りませんので、わかっているとは思いますが、ある程度の努力はどうしても必要になってきます。
オンラインの教材が充実している
インターネットが生活に馴染み始めたから30年近く経った今、ネット上には、さまざまなプログラミングに関する教材が溢れています。
無料のプログラミング情報サイトも充実していますが、最近ではオンライン型のプログラミングスクールというものまで出てきました。
従来のプログラミングスクール(教室)では、実際に教室に行って講師の授業を直接受けなければいけませんでしたが、現在では自宅にいながら時間を選ばずにネットでスクールに通うことができるようになりました。
これによって、地方在住者や忙しい方にもチャンスが生まれ、プログラミングがより学びやすい環境が整いました。
さらにプログラミングスクールでは就職支援や就職保証を行ってくれるところも存在しますので、30代にとっては心強い味方になります。
プログラマーになるためには何を学べば良いか
次に、プログラマーになるためには何を学べば良いかを解説したいと思います。
まず何系のプログラマーになるかを決める
プログラマーは入社したての頃は、様々な仕事を任されることになるのですが、とりあえず一つのジャンルに決めておかないと、プログラミングの学習をすることができません。
そのため、まずは何系のプログラマーになりたいかを決めましょう。
種類は大きく分けて2つになります。
すなわち、Web系かアプリ系かに切り分けができます。
前者のWeb系プログラマーは主にブラウザを使ったシステムやツールを構築するプログラマーです。
一方、後者のアプリ系プログラマーとは、Windowsで言えばexeで起動するようなアプリケーションやスマートフォン向けのアプリケーションなどを開発するプログラマーのことです。
どちらも案件数は多いですが、システムに関しては大手企業ではWeb系が多いイメージです。
逆に中小企業向けであれば、アプリ系が多いです。
ただし、大手企業でもスマホアプリの開発、中小企業でもクラウドサービスの利用などがありますので、例外もたくさんあります。(あくまで目安です。)
何を学ぶか決める前に、Web系かアプリ系か、とりあえずまずは自分でやってみたいジャンルを選んでみましょう。
プログラミング言語を選ぶ
やりたいジャンル(Web系かアプリ系か)が決まったら、次はプログラミング言語を選びます。
Web系に関しては、PHPやRubyといった言語が、学習難易度が低く習得がしやすいですが、案件数としてはJavaが最も多いです。また、C#も大手企業では選ばれることが多いため、SIerに就職したり、大手企業の案件を狙うという場合にはJavaかC#を学ぶことをおすすめします。
PHPやRubyは、Web系企業やスタートアップ企業で開発言語として採用される場合が多いです。
主な理由は、オープンソースのため気軽に使いやすくサンプル数が多いというのと、参入障壁が低いので人を集めやすいからです。
一方、アプリ系の場合は、WindowsアプリであればC#、macOSアプリであればSwiftがおすすめです。スマホアプリでは、AndroidはJavaでiOSはSwiftがよく開発言語として選ばれています。
Web系とアプリ系両方に通用する言語を学ぼうと思えば、C#かJavaになりますが、いずれにせよ後で他の言語も覚えて行くはめになりますので、最初は深く考えずに、自分のやってみたいジャンルで参入しやすい易し目の言語を選ばれると良いと思います。
どうしても決められない方は、現役エンジニアとしてはWeb系のPHPかRubyをおすすめします。
プログラミング言語以外に学ぶ必要のあるもの
ここまでで紹介した言語は全てプログラミング言語となっており、プログラムに処理をさせる際に記述する言語でした。
しかし、実際の開発ではデータベースを利用するケースがほとんどですので、SQLというデータベースを操作するための言語も一緒に学ぶ必要があります。
また、画面設計の言語も学ぶ必要があります。
プログラミング言語だけでは裏側の仕掛けの部分しか実装できませんので、それだけではユーザーインターフェースは作れません。
画面を作るためには、Web系であればHTMLといったマークアップ言語やCSSといったスタイルシート言語を学ぶ必要も出てきます。
アプリ系であれば、最近ではXML系の言語が流行っていますが、プログラミング言語の種類によって変わるので、プログラミング言語を学ぶ際に、何を学べば良いか必ず確認してみて下さい。
30代未経験でもプログラマー転職できるおすすめの方法
最後に、私自身や知人の方の体験を踏まえた、誰でもプログラミングスキルを習得し、転職できるおすすめの方法をまとめてみました。
身近なものをプログラムで自動化・効率化
プログラミングの学習は、受験勉強のように参考書を何周もして覚えるものではありません。
覚えたところで、書き方や構文がわかるだけで、プログラムを作る力はあまり身につかないでしょう。
それよりも大事なのは、作りたいプログラムの目標を持つことです。
具体的な目標がないと、プログラミング言語の知識は宝の持ち腐れとなり、応用の仕方がわからないまま、やがては忘れ去られてしまいます。
そのため、まずは身近なものをプログラムで自動化・効率化してみましょう。
現職のある方は業務の手間を削減できるものを、学生の方などは便利なツールや自分のWebサービス(サイトなど)を作ってみましょう。
そうすることで、使われない知識ではなく、実践的な応用力を身につけることができます。
コピペしながら目的のプログラムを作り上げていく
プログラミングスキルは、本などを読むだけではまず習得できません。
作りたいものの目標を持って、実際に手を動かしてそれを作り上げて行くということをしない限り、身につけられるものではありません。
理由は、プログラミングにおいては、書き方や構文なんかよりもロジックが大事だからです。
プログラミングを学習していく際には、処理と処理の前後関係のフローや組み合わせを考え、論理的思考力の一つであるプログラミング的思考を最初に身につけることが要となります。
したがって、処理の組み合わせやフローが作れたら、あとは個々の処理を洗い出して、わからないものをネット上で検索して、適宜コピペして拾ってくるやり方でOKです。
実際に私はそうやって覚えていき、薄給からそれなりのお給料をもらうまでにのし上がりました。
これからプログラミングを学習する方には、わからないものを潰していく勉強ではなく、課題を解決していくスタイルの学習をしていただければと思っています。
自信があれば独学、なければプログラミングスクール
プログラミングの学習は独学でもなんとかなります。
実際私も独学で学んできた一人です。
しかし、効率がよかったか、最短だったか、と聞かれるとそうは思いません。
また、プログラマーになった後も顧客や同じ技術者の方と話す際に、専門学校やプログラミングスクールに通っていなかった分、基礎的な知識が欠けているなと実感したことが何度もありました。
そういった経緯があるので、てっとり早く実践的なスキルを身につけたい方や基礎的なところをきちんと固めて仕事をしたいと考えている方には、プログラミングスクールがおすすめです。
また、データベースを操作するための言語や画面を作るための言語など、他にも色々と学ぶことが多く、その点が不安という方にもプログラミングスクールはおすすめです。
なりたい方向性が決まれば、スクール側が、効率的に学習ができるように、カリキュラムを作成してくれるので、学ぶべきものがおのずとわかるからです。
その他、プログラミングスクールでは、単にプログラミングの学習だけではなく、未経験者でもポートフォリオに載せることのできるオリジナルサービスの開発の支援や就職活動の手厚いサポートをしてくれるところが多いです。
プログラミングスクールに関する詳細は別の記事でまとめていますので、興味があればぜひ参考にして下さい。
現役エンジニアがオススメするプログラミングスクール3選【無料体験あり】
「一からきちんと学べるオススメのプログラミングスクールを知りたい。プログラミングの効率的な学び方を知りたい」←こういった疑問に答えます。本記事内容:まずはどのプログラミング言語を選ぶべきか/現役エンジニアがオススメするプログラミングスクール3選/プログラミングスクールにプラスして行うべきこと