文系が独学でプログラマーに就職・転職は無理?【現役エンジニアが解説】
文系が独学でプログラマーに就職・転職は無理か知りたい方に。
この記事を読まれている方は、
- 文系が独学でプログラマーに就職・転職は無理か知りたい
- 独学で文系プログラマーになった人の体験談を知りたい
- 文系がプログラマーに転職するためのおすすめの方法を知りたい
おそらくこのように考えている方が多いと思います。
この記事を書いている私は、
プログラミング未経験から転職を果たした現役のWeb系エンジニアです。
エンジニア歴は3年ですが、本業とは別にフリーランスの副業で月10万円ほど、多いときで20万円ほどの収入があります。
この記事では、現役のエンジニアが、文系が独学でプログラマーになることは無理ではないことを解説しつつ、実際の体験談をもとに文系がプログラマーに就職・転職できるおすすめの方法をまとめています。
文系が独学でプログラマーに就職・転職は無理ではない
まず結論から言うと、文系が独学でプログラマーになることは無理ではありません。
その理由は主に3つありますので、順番に解説していきます。
プログラマーに必要な能力は論理的思考力
プログラミングをする上では、一見理系の方が有利に思えますが、実は文系でも大差はありません。
たしかにコンピュータは計算機というイメージが強いのですが、実際のプログラムは複雑な計算式ではなく、プログラミング言語という人間にわかりやすい言語を用いて記述していくため、数理学的な知識よりはむしろ言語的な能力の方が要求されます。
そして、プログラミングは筋道を立てて、処理を組み合わせて書いていくことが求められるため、言語的能力のほか、論理的思考力が求められます。
そのため、プログラマーになるためには論理的思考力を鍛え、どういったフローでプログラムを組んでいくのか、ある機能を実現するためにはどういった処理の組み合わせが必要かを考えられるようにならないといけません。
この論理的思考力は文系であれば現代文、理系であれば数学で学ぶことができますので、文系理系という専攻で大きく差が出るというものではありません。
数学や電気・電子回路の知識は必要なし
コンピュータは計算機であり、もともとは数学的な計算を行うためのものでした。
また、計算機は電気・電子回路によってつくられているため、ハードをきちんと理解するためには、電気・電子回路の知識も必要となります。
しかし、現代においては、電気・電子回路のことまで考えてプログラムを組む必要は、一部のハード屋さんを除いてはほとんどありませんし、ゲームなどの娯楽や文書作成などのビジネス用途が増えてきた今、単なる計算目的で利用すること自体もかなり減ってきました。
そして、一般に、ソフトを開発するプログラマーにとっても、数学や電気・電子回路の知識を使うことはほとんどなく、コンピュータに対する命令だけを記述すれば良いだけになっています。
もちろんこれらの知識があるに越したことはないですが、その知識があるからといって、プログラムを組む上で有利になるということはほとんどありません。(ただし、機械学習は覗きます。)
実際に文系のプログラマーも多く活躍している
実際にエンジニア界隈を探してみるとわかりますが、有名な方でも文系出身の方は多いです。もちろん比率的には理系の方が多い気はしますが、文系の方も探してみると意外といます。
そして、この記事を書いている私自身も文系出身のプログラマーです。
もともとコンピュータが好きということもありますが、数理学的な知識が不足していることにより、不都合に感じたことは一度もありません。
むしろ英語が得意ということもあり、プログラムの意味などがすぐに理解でき、かえって効率が良いのではないかと思うくらいです。
ですので、文系の方でも理系の方に劣ることはなく、プログラマーになることは十分可能であると思います。
実際に文系の私が独学でプログラマーになった体験談
次に、実際に文系である私が独学でプログラマーになった体験談を紹介していきます。
きっかけはExcelVBAでの業務効率化
もともと私は、プログラマーとは全く関係のない、商社で貿易業務に携わっていました。
そこで日々膨大な量の書類作成などの業務に追われ、なんとかこの業務を効率化できないものかと思案していたところ、ExcelVBAという解決策を見つけたのでした。
在庫管理や貿易の書類作成は全てExcelを使って行っていましたので、ExcelVBAを使ってその大半を自動化することによって、ミスも減り、作業時間も大幅に減らすことができました。
このことがきっかけとなりプログラミングの楽しさを知った私は、プログラマーへの転職を志すようになりました。
実際の転職活動の方も、具体的な成果や実績があったこともあり、すぐにいくつかのIT企業から内定を頂きました。
現在も転職先の企業で、主にWebアプリケーションやスマホアプリなどを開発する仕事をしています。
基本はコピペで、処理を組み合わせて目的を達成
前職でExcelVBAを使っていた頃からそうでしたが、私はプログラミング系の参考書を読んだり、ノートにまとめたりするようなまじめなタイプではありませんでした。
そのため、プログラムを書く際は、ほとんどネットで情報を検索して、書き方のサンプルをコピペすることで、プログラムを作っていました。
全てコピペだけで完成するかというと、もちろんそうではありませんが、各パーツのサンプルはネット上にたくさんあるので、その一つひとつのパーツ(処理)を組み合わせることで、一つのプログラムを作り上げていくイメージです。
こうすることで、プログラミング言語特有の書き方を覚えることに費やす時間を極力減らし、その分を論理的思考に集中させられる結果になったため、かなり効率的にプログラミングスキルの習得ができたのではないかと思っています。
英語力でプログラム理解もトラブル解決も思いのまま
プログラミング言語のほとんどは、海外がルーツとなっているため、命令文の多くが英語で書かれています。
そのため、英語力がある方であれば、プログラムの意味の理解がその分かなり速くなります。
実際に私も英語が得意だったこともあり、プログラムの中で出てくる英語の理解で困ったことは一度もありませんでした。
これも効率的にプログラミングスキルが習得できた一つ理由になったと思っています。
また、ドキュメントやサンプルなどに関しても日本語より英語の情報の方が多くなっていますので、トラブルが発生した際も、英語で検索することによって、より適切な対応が取れるようになります。
これは実際にプログラマーとして仕事を始めた後でも役に立ってくることだと思うので、文系の方であれば、ぜひ英語力を活かしていかれると良いのではないかと思います。
文系がプログラマーに就職・転職するためのおすすめの方法
私の実体験を踏まえて、最後に、文系の方がプログラマーに就職・転職するためのおすすめの方法を紹介します。
目標を持って一つのプログラムを作り上げてみる
プログラミングは応用力が大事なため、例えばプログラミング言語の参考書を何周もするなど、書き方や構文だけを覚えるというやり方ではあまり意味がありません。
実際にプログラマーに必要となるのはそういった薄っぺらい暗記能力ではなく、論理的思考力であり、簡単に言うと、目的を達成するために処理と処理の前後関係や組み合わせを考えられる能力が求められてきます。
この能力を鍛えるためには、まず達成すべき目的がないといけませんので、自分が作りたいプログラムを考えてから、学習を始めると良いと思います。
私の例では業務効率化が目的でしたが、例えばマッチングサイトなどのWebサービスを展開したり、便利ツールを作ってみたりという目標でも良いと思います。
本は使わず、ネットで検索しながらとにかく書いて覚える
前述しましたが、プログラミングにおいては参考書を何周もするなどという受験勉強的なやり方ではあまりプログラムを書けるようになりません。
その理由は、受験勉強などとは違って、一つの問題に対して一つの答えがあるわけではなく、書くプログラムが必ず毎回異なるからです。
似たようなプログラムはいくらでもありますが、全く同じプログラムを書くということはありません。
そのため、作りたいプログラムの目的がまず先にあって、次にそれを実現するために必要な処理の前後関係や組み合わせを考えることが必要です。
その過程で個々の処理まで洗い出せたら、あとはネットで検索して書き方を一つひとつ逆引きで調べていけば良いだけです。
こうすることで、最短で必要なところだけを学びながらプログラミングに必要な論理的思考力を養うことができるというわけです。
独学では難しい場合はプログラミングスクールに通ってみる
ここで紹介した方法は私が実際にやってきたことですが、もちろん全ての方が同じようにできるわけではないと思います。
そもそもモチベーションの維持ができない方もいるでしょうし、本当にモノにできるか不安に感じている方もいることでしょう。
そういう場合には、プログラミングスクールもおすすめの学習手段の一つです。
プログラミングスクールでは、単にプログラミングを学習するということ以外にも、ポートフォリオに載せることができる自分のオリジナルサービスの開発の支援や、就職・転職の手厚い支援(場合によっては保証)もしてくれます。
独学では不安という方は、初期投資は少しかかりますが、ぜひプログラミングスクールも検討してみると良いと思います。
プログラミングスクールに関しては、別の記事でも詳しく解説していますので、興味があればご参考にして下さい。
現役エンジニアがオススメするプログラミングスクール3選【無料体験あり】
「一からきちんと学べるオススメのプログラミングスクールを知りたい。プログラミングの効率的な学び方を知りたい」←こういった疑問に答えます。本記事内容:まずはどのプログラミング言語を選ぶべきか/現役エンジニアがオススメするプログラミングスクール3選/プログラミングスクールにプラスして行うべきこと