未経験者歓迎のプログラマー求人の「未経験」とは【現役エンジニア兼面接官が解説】
未経験者歓迎のプログラマー求人の「未経験」とは何かを知りたい方に。
この記事を読まれている方は、
- 未経験者歓迎のプログラマー求人の未経験とは何かを知りたい
- プログラマーになるためにやるべきことを知りたい
- 未経験でプログラマーに転職できるおすすめの方法を知りたい
おそらくこのように考えている方が多いと思います。
この記事を書いている私は、
プログラミング未経験から転職を果たした現役のWeb系エンジニアです。
エンジニア歴は3年ですが、本業とは別にフリーランスの副業で月10万円ほど、多いときで20万円ほどの収入があります。
この記事では、現役のエンジニア兼面接官が、未経験者歓迎のプログラマー求人の「未経験」とは何かを解説し、プログラマーになるためにやるべきこととその方法をまとめています。
未経験者歓迎のプログラマー求人の「未経験」とは
まず、未経験者歓迎のプログラマー求人の「未経験」とは何かということについて、現役エンジニアかつ面接官の立場から解説したいと思います。
求人の「未経験」とは実務が未経験ということ
プログラマーの「未経験者募集」や「未経験者歓迎」という求人を見ると、多くの人がプログラミングのことを何も知らない人を対象にした求人だろうと考えてしまうと思いますが、実はこの「未経験」という表現が意味するものは、実務が「未経験」ということになります。
この手の求人には、プログラミングのプの字も知らない方がよく応募してきますが、たとえ中小企業であっても、そういう方を採用するケースは少ないと言えます。
その理由は、適性もあるかわからない人間を取ることは、企業にとってはリスクでしかないからです。
多少でも現職でプログラミングを使っているとか、趣味でWebサービス・アプリを開発・運用しているのであれば、投資コストが少なく済むと企業側も確信が持てますが、そういうものが全くないとなると、一から全て教育しなければいけないため、よほど資金に余裕のある企業にしか受け入れてもらえないでしょう。
そして、企業は学校ではないので、そういうところはほぼありません。
したがって、「未経験者募集」の記載があったら、「実務未経験者募集」のことだと捉え、ある程度のスキルは事前に身につけたうえで応募するべきでしょう。
求人の「未経験」のレベルは「初級」と捉えるべき
未経験者募集求人の「未経験」が「実務未経験」を意味するのだとしたら、スキルとしてはどれぐらいのレベルがないといけないのか?という疑問が出てくると思います。
もちろん企業側も実務未経験の求人なのに上級のスキルを持った人材を求めることはありえません。
未経験者募集求人の場合は、大体「初級」レベルのプログラミングスキルを持った人材を求めているところが多いと思います。
初級レベルとは、企業側の理想では、一つのプログラムをとりあえず作り上げた経験がある方を対象としています。
少しでもかじっていさえすれば、とりあえず面接で話を聞いてみて、内容がよければ採用ということも十分にありえますが、全くプログラミングの経験がない方の場合は、SESの場合であれば常駐先が決まらないケースが多く、社内開発であっても1年以上は教育に時間がかかるため、企業側も取らないケースが多いです。
確実にプログラマーとして内定を目指すのであれば、プログラミングの作品を事前に一つ持っておくべきでしょう。
未経験者募集の求人は違う職が勧められる可能性も
企業が、ある求人を出すのは、基本的にはその人材を探しているからなのですが、たまに別の求人の目的に利用される場合があります。
例えば、初級のプログラマーの求人の場合に、面接の場で営業を勧められる等、当初とは異なる職を勧められる可能性があります。
しかし、多くの場合、これは応募者にスキルや適性がなさすぎて、仕方なく会社から別の提案をしているに過ぎない場合が多いです。
したがって、就職活動を行う前までには、プログラミングをよく学習して、企業側の求める人材に即した能力を身につけておく必要があります。
プログラマーになるためにやるべきこと
企業側が未経験者のプログラマーに何を求めているかはわかったので、次にプログラマーになるためにやるべきことを解説していきます。
開発の全工程を経験すること
未経験のうちから開発の全工程を経験することは一般的には「無理」と思われるかと思います。
しかし、自分のオリジナルサービスを開発してWeb上で公開し、運用すれば、一つの作品として評価してもらえるため、未経験者でも全工程の実績を作ることは可能です。
結局、「プログラマー」だからといって、開発の工程のうち「製造」しか経験していないようだと、上流工程の方からの指示通りにしか動けないため、雇用者側やチームメンバーからしてみると使い勝手が悪いです。
その点、開発の全工程を理解している方であれば、視野が広いため、意志疎通も円滑にできますし、担当工程も臨機応変に変えられることができます。
就職した後のことを考えても、プロとして仕事をする前に、開発の各工程を経験しておくことで、他の未経験者とかなり差別化ができることでしょう。
プログラミングスキルを身につけること
プログラマーとして仕事をするためには、単にプログラミング言語の知識だけでなく、プログラミングで各処理の実装ができる能力が求められます。
例えば、分岐処理や繰返処理はさることながら、関数の実装やクラスなどのオブジェクト指向への理解があると、より実践的なスキルがあるという判断をされることになります。
プログラミング自体は誰でもできることなので、自分に適性があって、作りたいものの目標を持って学習すれば3ヶ月程度で習得は可能です。
簡単なインフラの知識やデータベースの操作方法を学ぶこと
プログラマーだからといって、単にプログラミングだけできる人というのは、雇用者側やチームメンバーとしても使いづらいですし、融通が利かない人と思われてしまいます。
インフラ(マシンやネットワーク)やハードウェアに関する基礎知識に裏打ちされているからこそ、確実な仕事ができますし、仕事の幅も広がっていくので、できればインフラやハードウェアの知識もあわせて簡単に学習しておくことをおすすめします。
また、データベースに関しては、どの開発プロジェクトでもほぼ必ず出て来るぐらいの必須の知識なので、操作方法は就職活動までには必ず覚えておきましょう。
データベースの操作は主にSQLという言語を使って行われますので、プログラミング言語の他SQLに関しても具体的な操作を通じて習得していくようにしましょう。
未経験でプログラマーに転職できるおすすめの方法
最後に、私自身も含め色々な方の体験を踏まえ、プログラマーに転職するためのおすすめの方法をまとめてみました。
これは職歴や学歴、年齢は関係なしに有効な方法になりますので、ぜひ実践してみて下さい。
身近なものをプログラムで自動化・効率化
プログラミングの学習は、受験勉強のように参考書を何周もして覚えるものではありません。
覚えたところで、書き方や構文がわかるだけで、プログラムを作る力はあまり身につかないでしょう。
それよりも大事なのは、作りたいプログラムの目標を持つことです。
具体的な目標がないと、プログラミング言語の知識は宝の持ち腐れとなり、応用の仕方がわからないまま、やがては忘れ去られてしまいます。
そのため、まずは身近なものをプログラムで自動化・効率化してみましょう。
現職のある方は業務の手間を削減できるものを、学生の方などは便利なツールや自分のWebサービス(サイトなど)を作ってみましょう。
そうすることで、使われない知識ではなく、実践的な応用力を身につけることができます。
コピペしながら目的のプログラムを作り上げていく
プログラミングスキルは、本などを読むだけではまず習得できません。
作りたいものの目標を持って、実際に手を動かしてそれを作り上げて行くということをしない限り、身につけられるものではありません。
理由は、プログラミングにおいては、書き方や構文なんかよりもロジックが大事だからです。
プログラミングを学習していく際には、処理と処理の前後関係のフローや組み合わせを考え、論理的思考力の一つであるプログラミング的思考を最初に身につけることが要となります。
したがって、処理の組み合わせやフローが作れたら、あとは個々の処理を洗い出して、わからないものをネット上で検索して、適宜コピペして拾ってくるやり方でOKです。
実際に私はそうやって覚えていき、薄給からそれなりのお給料をもらうまでにのし上がりました。
これからプログラミングを学習する方には、わからないものを潰していく勉強ではなく、課題を解決していくスタイルの学習をしていただければと思っています。
自信があれば独学、なければプログラミングスクール
プログラミングの学習は独学でもなんとかなります。
実際私も独学で学んできた一人です。
しかし、効率がよかったか、最短だったか、と聞かれるとそうは思いません。
また、プログラマーになった後も顧客や同じ技術者の方と話す際に、専門学校やプログラミングスクールに通っていなかった分、基礎的な知識が欠けているなと実感したことが何度もありました。
そういった経緯があるので、独学では不安だったり、基礎的なところをきちんと固めて仕事をしたいと考えている方には、プログラミングスクールがおすすめです。
特にニートの方であれば、時間も余っていますし、スクールに通って集中的に学習されると良いと思います。
プログラミングスクールでは、単にプログラミングの学習だけではなく、未経験者でもポートフォリオに載せることのできるオリジナルサービスの開発の支援や就職活動の手厚いサポートをしてくれるところが多いです。
プログラミングスクールに関する詳細は別の記事でまとめていますので、興味があればぜひ参考にして下さい。
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