未経験可!IT業界が売り手市場の理由と転職できる人の特徴を現役エンジニアが解説
IT業界が売り手市場の理由と転職できる人の特徴を知りたい方に。
この記事を読まれている方は、
- IT業界が売り手市場の理由を知りたい
- IT業界で転職できる人の特徴を知りたい
- IT転職で未経験者が準備すべきことを知りたい
おそらくこのように考えている方が多いと思います。
この記事を書いている私は、
プログラミング未経験から転職を果たした現役のWeb系エンジニアです。
エンジニア歴は3年ですが、本業とは別にフリーランスの副業で月10万円ほど、多いときで20万円ほどの収入があります。
この記事では、現役のエンジニアが、IT業界が売り手市場の理由と転職できる人の特徴を解説し、IT転職で未経験者が準備すべきことをまとめています。
IT業界が売り手市場の理由
まずはIT業界が売り手市場と言われている理由を理解していきましょう。
IT人材の不足
経済産業省によれば、現在IT人材は人手不足の状況が続いており、2030年頃にはIT人材が需要に対して約60万人不足すると考えられています。
労働市場では供給は労働者、需要は求人案件数を意味していますので、労働者が求人案件数より少ない、すなわち、供給が需要を下回る状態ですと供給者の方が立場が上になります。
それゆえに、IT業界は供給者=売り手市場と呼ばれており、よほど極端でない限りは誰でも転職できるということになります。
ITで解決できる課題が多い
IT業界が、これほど需要が多く、市場が拡大している背景には、ITで解決できる課題が多いということが挙げられます。
ITでは、Webサービス展開による事業開拓やデータ分析による選択と集中など、売上を拡大することができたり、
反対に、AIによる自動化や業務システムの開発による効率化など、経費を削減することもできたりなど、様々な経営課題を解決することができます。
特に、最近ではAIや機械学習といったものが注目されているため、ますますIT人気に拍車がかかっています。
このようなソリューションの多さが、IT業界の需要を支えているのです。
仕事内容の割に年収が低い
一方で供給が追いついていない理由はどこにあるかというと、複数考えられますが、代表例を挙げれば、仕事内容の割に年収が低いということです。
海外ではITに携わる人材は高収入のイメージがありますが、日本では残念ながらそうでない企業の方が多いです。
その理由は、日本の年功序列制(給料テーブル)の存在やIT部門の軽視が根底にあります。
前者は大企業に特に多く、私も大企業に内定を頂いた際に、グレードを上げて頂いたものの給料の上昇には限度がありました。
その点中小企業では、こういった縛りがないところも多いため、ベンチャー企業などでは高い給料を支払ってくれるところもあります。
後者の「IT部門の軽視」についてはIT部門を経費のかかる部署としか考えていない経営陣が多いということです。
彼らからすれば、社内の情報システム部などは普通の一般事務と同じような部署にしか映っていないのでしょう。
したがって、日本の環境ではあまり評価されておらず年収が低くされてしまうことから、IT人材になりたいと考える方の母数が少ないのです。
供給が需要になかなか追いついていない理由はこれらにあります。
IT業界で転職できる人の特徴
いくら売り手市場とはいえ、転職できない人も少なからずいます。
次に、IT業界に限ったことではありませんが、転職できる人の特徴を解説していきます。
仕事を遂行できる能力やスキルがある
求人案件に書かれている内容の仕事をするためには、その仕事を遂行できる能力とスキルが必要です。
特にIT業界の場合は専門性が高いので、エンジニアなど開発職では、活躍するために自分の得意分野を持っておく必要があるでしょう。
能力とスキルは重要ではあるものの、資格に関しては新卒や未経験の場合のみ、参考程度に見られる情報のため、資格よりはどちらかというと実務経験を積んで行った方が良いです。
もちろん会社にもよりますが、私の所属する企業では「資格持ちほど役に立たない」と噂されているほどですので、経験重視の業界であることは間違いありません。
志望動機や自己分析がよくできている
スキルがあったとしても、転職の理由があいまいな方はほぼ確実に転職に失敗します。
転職に成功できる方は、志望動機がはっきりしていて、自己PRも適切な場合が多いです。
例えば、「○○のスキルを活かしたいから応募しました」でも立派な理由だと思います。
自分の強みがある方はある程度かたまったキャリアプランを持っている傾向にあるので問題ないのですが、スキルがない方は志望動機があいまいな方が多いです。
まずは自己分析をよく行い、自分の歩みたいキャリアプランを決め、それから志望動機を明確にしていきましょう。
結局のところ「会社」や「仕事」は後からついてくるものなので、自分のやりたいことを考えてみるようにしましょう。
需要と供給の面でマッチングしている
転職を行ううえで最大のポイントは、雇用者側である企業と労働者側である求職者が、条件面でマッチングしているかどうかです。
いくらスキルがあっても、求人案件の仕事とは関係のないスキルはあまり評価されない傾向にありますし、Web系エンジニアを志望しているのにWeb系を扱っていない企業に行けば明らかにミスマッチですよね。
このように、企業側が求めているものと自分がやりたいことが食い違えば、採用してもどちらも良い思いをしない結果になってしまいます。
実際には完全にマッチングしている方は少ないですが、それでも大きく食い違うことがないように、志望動機などを聞くことで確認を取っています。
応募に際しては、求人案件の仕事が自分のやりたい仕事かどうか、よく検討してみると良いでしょう。
IT転職で未経験者が準備すべきこと
転職できる人の特徴を解説してきましたが、まだ具体的に何をすれば良いか悩んでいる方は多いと思います。
最後に、面接官も務める私が、未経験者向けに、IT転職で準備すべきことをまとめていきたいと思います。
なぜIT転職したいかをまとめる
繰り返しになりますが、転職の理由をはっきりさせておかないと、企業側にも理解してもらえないうえ、仮に採用されたとしても双方良い思いをしません。
そのため、まずは自己分析をしてみましょう。
私の経験上、自己分析サイトや書籍を利用して分析するというよりは、直感で自分がどんな仕事をしたいかを考えてみましょう。
やりたい仕事を考えることが難しければ、何をしているときが自分が最も楽しめるか、輝けるかを想像してみましょう。
やりたい仕事の候補をいくつか挙げて、キャリアプランが立てられそうなものを選び、最低でも10年先まで見えるような仕事を選びましょう。
それが済めばあとは企業選びとなります。自分のやりたいことと企業の方向性や仕事とがマッチしている求人案件を探していきましょう。
人間関係やお金がダイレクトな理由となることは一般にはNGとなりますので、こういう理由で転職をされる方は、自分のキャリアプランを立てることから始めましょう。
IT基礎やプログラミングの学習
IT業界に入るのであれば、ITの基礎的なことは簡単で良いので学んでおきましょう。
例えば、ハードやソフトの仕組み、サーバやデータベースの役割など、ITのどの職種でもある程度求められるような知識は身につけておきましょう。
ITを利用する立場として、まずはITパスポートの資格を取るつもりで勉強してみると良いと思います。
ITパスポートを挙げたのはあくまで知識量としての目安ですので、実際に取得できるかできないかは問題ではありません。
また、開発職に応募する場合には、ITの基礎知識のほか、プログラミングの学習もしておくことをおすすめします。
具体的に作りたいものを決めて学習することが最も効果的と思いますが、独学では不安がある場合には、プログラミングスクールを利用することをおすすめします。
筆記試験やスキル欄で要求がなかったとしても、面接の場でそれとなく知識量はチェックされますので、必ず事前に学習しておくようにしましょう。
実績作りやプログラミング開発
未経験で転職する場合でも、「学習しました!」というだけでは通用しない場合があります。
特にモダンなWeb系企業やそれなりの規模の会社では、応募者も多くなってくるため、ある程度の実績が求められます。
実績は、例えば開発職志望の場合であれば、現職でExcelVBAか何かでプログラミングを行い、業務を効率化するなどでも良いと思います。
ただ、なんでも良いというわけではなく、ITと関係がある実績を残した方が良いです。
未経験枠の場合であっても、採用側はITとの接点を探しながら、人材を選定しているからです。
もし現職で実績を上げることが困難な場合には、プライベートでWebサービスを開発することが最も効果的です。
Webサービスであればポートフォリオに載せることができますし、趣味感覚で作れる部分もあるからです。
プログラミングスクールではWebサービスをはじめとする自分の作品の開発の支援をしているところが多いので、独学で不安な方は利用を検討すると良いと思います。
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