ITエンジニア転職に年齢制限はある?就業形態による違い【現役エンジニアが解説】
ITエンジニアの転職に年齢制限はあるか知りたい方に。
この記事を読まれている方は、
- ITエンジニアの転職に年齢制限がある理由を知りたい
- 年齢に勝つために必要となるスキルや経験を知りたい
- 40代以降の転職について知りたい
おそらくこのように考えている方が多いと思います。
この記事を書いている私は、
プログラミング未経験から転職を果たした現役のWeb系エンジニアです。
エンジニア歴は3年ですが、本業とは別にフリーランスの副業で月10万円ほど、多いときで20万円ほどの収入があります。
この記事では、現役のエンジニアが、ITエンジニアの転職に年齢制限がある理由や年齢に勝つために必要となるスキルや経験を解説し、40代以降の転職についてまとめています。
ITエンジニアの転職に年齢制限がある理由
結論から言うと、ITエンジニアの転職には年齢制限がある場合が多いです。
まずはその理由を解説していきたいと思います。
正社員は若い世代が中心
「40代の正社員募集」というような求人案件はまず見かけないですよね。
若者の定義は国が「34歳以下」としているため、この年齢層を超えると途端に正社員としての転職が難しくなってしまうという現実があります。
もちろん40代でも正社員として転職される方はたしかにいます。しかし、世の中の求人案件を見る限り、そしてご自身の身の回りを見る限りでは相当件数が少ないことがわかると思います。
このように、34歳以下の若者、もっと言えば、20代の若者が正社員の転職では圧倒的大多数を占めています。
なぜ若い世代のみなのか
なぜ企業は正社員の求人案件を20代や30代の若者向けにしか出さないのでしょうか。
いくら国が「34歳以下」を若者と定義しているからといって、鵜呑みにする必要はないのではないか。
そう思われている方も多いと思います。
この疑問への答えは、正社員で雇うということはどういうことか考えてみれば見えてきます。
企業が正社員で人を雇うということは、基本的には労働者からの断りがない限りは、終身で雇わねばならず、ずっと使っていかなければいけません。
つまり、雇った方を時間をかけてその企業の独自の色に染めていく必要があるわけです。
40代の場合、雇ったとしても、既に様々な経験があり固定観念もありますので、これがスムーズに行かないのです。
また、新しいことを覚えることが億劫になったり、能力が低下していると思われてしまうことも、企業側が渋る原因となっています。
フリーランスやSESはOK
正社員の募集対象は若い世代が中心となっていますが、フリーランスやSESでの派遣等は、40代や50代前半の方でも活躍しやすいです。
その理由はとてもシンプルで「短期の契約で派遣先企業も使いやすいから」です。
そのうえでベテランの知識と経験を活用できるので、40代であれば逆に引く手あまたであることが往々にしてあるのです。
年齢に勝つために必要となるスキルや経験
ITエンジニアの転職に年齢制限があることはわかりましたので、次に年齢に勝つために必要となるスキルや経験を解説していきます。
これらは正社員であれフリーランスであれ共通で必要となるものです。
上流工程の経験
開発の工程には、「要件定義」や「設計」、「製造」、「テスト」などがあります。
このうち、プログラミング(製造)やテスト等の下流工程は下っ端のやる仕事です。
なぜかというと、学習すれば誰でもできる仕事だからです。
しかし、「要件定義」はコミュニケーションが発生し、クライアントから要件を聞き出し、商談ができなければいけません。
「設計」に関しても、プログラミングの経験が豊富でないと、基本設計の仕事は勤まらないことが多いです。
これら「要件定義」や「設計」の仕事は上流工程と呼ばれ、それなりの経験年数が必要とされますので、これができるだけで一気に人材価値が上がるのです。
マネジメント経験
システムやアプリケーションを開発するということは、誰かが必ずプロジェクトを管理する必要があるということになります。
プロジェクトの管理には、進捗管理以外にも、メンバー管理や予算の管理なども要求されるため、マネジメント能力が試されます。
また、会社組織の中で「課長」や「部長」などのように、自分の部署の管理や方針決めを行うこともマネジメント能力が求められ、誰もができる仕事ではありません。
これらのマネジメント経験があれば、会社組織の中で自分が音頭を取ることができるうえ、同時に責任も伴うので、人材価値が非常に高くなります。
機械学習等の希少なスキルや経験
今では機械学習エンジニアは徐々に増え続けていますが、出始め当初では扱えるエンジニアが少なかったことから、単価が高くとても希少な人材でした。
言語においては、GO言語やPython等が単価は高いです。
これは、これらの言語が扱える人材が絶対的に少なくライバルが少ないからということもありますし、かつ需要があるスキルだからということもあります。
なんでもそうですが、出始めの頃の言語や技術は習得難易度が高く、ライブラリなども未成熟なため、むしろ自分たちでそれを開発していかなければいけませんので、高度な技術が要求されます。
一度車輪が作られてしまえば単価は安くなってきますが、車輪を開発できるエンジニアは生みの苦しみを味わうことになるため、人材価値が高くなります。
40代以降の転職
最後に、40代以降の方が転職をする場合はどうしたら良いかをまとめます。
正社員以外も考慮すべき
正社員の求人案件は20代や30代が中心のため、40代以降の方にとってはとても狭き門となります。
この状況で、40代以降の方が正社員を狙うことは非現実的なので、正社員以外の、例えばフリーランスになることをおすすめします。
フリーランスやSESであれば、40代はまさに働き盛りの年代ですし、経験も豊富のため、引く手あまたです。
それに仮に40代で正社員になれたとしても、新しい会社に順応していくことが、若いときより難しいことに感じると思いますし、年下の上司を持つことになる可能性も高いです。
そうなると上司も使いづらくなるため、結局受け入れてくれるところが少なくなってきてしまうのです。
フリーランスなら高単価
40代以降のエンジニアであれば、可能性があっても正社員になるのではなく、フリーランスになることをおすすめします。
それはフリーランスであれば引く手あまただから、という理由だけでなく、同時に単価も高いからです。
会社員時代の月給の2倍になることはよくあることですので、転職の理由が「よりよい待遇を目指す」であれば、正社員だけでなく、フリーランスも視野に入れると良いと思います。
フリーランスは基本実務経験3年以上から需要が多いので、未経験でない限りは良い結果となることの方が多いと思います。
キャリアプランは要相談
キャリアプランの見直しやこれからのキャリアについて考えたい場合は、一人で考えるとどうしても視野が狭くなり、自分を客観的に見れなくなるので、誰かと相談することをおすすめします。
転職のプロの意見を聞きたければ、転職エージェントに相談されると良いと思います。
彼らは転職が成功した際に企業側から報酬をもらえるため、熱心に相談を聞いてくれますし、案件も探してくれます。
ただし、担当者との相性や案件の偏りの問題もあるため、できるだけ複数のエージェントに登録しておくことをおすすめします。
基本無料のため、いくつか利用することで、より良い案件を獲得することができます。
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