エンジニアへの転職でTOEICは役に立つか?【現役エンジニアが解説】
エンジニアへの転職でTOEICは役に立つか知りたい方に。
この記事を読まれている方は、
- エンジニアへの転職でTOEICが役に立つ理由を知りたい
- 実際に英語が得意でよかったと思う点を知りたい
- TOEICのスコアを高める方法を知りたい
おそらくこのように考えている方が多いと思います。
この記事を書いている私は、
プログラミング未経験から転職を果たした現役のWeb系エンジニアです。
エンジニア歴は3年ですが、本業とは別にフリーランスの副業で月10万円ほど、多いときで20万円ほどの収入があります。
この記事では、現役のエンジニアが、エンジニアへの転職でTOEICが役に立つ理由を解説し、実際に英語が得意でよかったと思う点とTOEICのスコアを高める方法をまとめています。

エンジニアへの転職でTOEICが役に立つ理由
まずは、エンジニアへの転職でTOEICが役に立つ理由を3つほど挙げて、解説していきたいと思います。
海外案件に対応できる
実際にエンジニアとして仕事をしていると、日本にいても、1、2割程度は海外のクライアントが発注元だったりします。
また、最近では私の会社や知人の会社ではなくなってしまったのですが、海外に開発を委託するオフショア開発というものもあります。
したがって、TOEICでビジネス英語を身につけておけば、このような海外の案件にも関わることができ、人材としての価値も上げられ、結果的に雇用者側が雇いたくなる人材になり、単価も上げられる可能性が高くなります。
プログラムもマニュアルも英語
プログラムのほとんどは英語で書かれています。そのため、マニュアルも英語で書かれます。
これは英語が世界共通語だからということもありますが、もともとコンピュータ自体が英語圏の方が、市場が大きかったということもあります。
例えば、Rubyは日本人によって開発されましたが、プログラムが日本語で書かれるということはなく、これまでのC言語の進化の流れを継承して英語ベースで開発されています。
プログラム自体に使われる英語はたかが知られていますが、そのマニュアルを読むとなると、全部英語なので英語が苦手だとちょっとキツいのかなと思います。
ただ、公式の説明書を読まないでやれる人も結構いるので、センスがよければ英語は必須ではないのですが、英語力があるに越したことはないと思っています。
検索の際に英語圏の情報も探せる
多くのエンジニアが、プログラムで行き詰ったときに最初にすることは、グーグルでの検索だと思いますが、このとき英語で検索できると、検索対象の範囲が広がって、より求めている情報にたどり着ける可能性が上がります。
実際にプログラム自体が英語圏の方が盛んで、情報も多いため、英語でのキーワードで探せると、より早く問題解決ができると思います。
検索の際に必要なものはキーワードなので、英語といっても、覚えるものはここでは単語や熟語で十分です。しかし、見つけたサイトは全て英語の文章で書かれていると思いますので、そこでは文法力や読解力が試されます。
したがって、単語力だけでなく、文法や読解にも力を入れて、英語の学習をすると良いでしょう。TOEICでは、それなりに英文が速読できないとリーディングの全問を解答できないと思いますので、TOEIC対策にもなります。

実際に英語が得意でよかったと思う点
次に、実際に私自身がエンジニアの仕事をしていく中で、英語が得意でよかったと思う点を挙げていきます。
英語ができる人が少ないので頼られる
私の場合は、所属する企業で英語が得意な人がおらず、海外の方もいないため、海外のクライアントとメールでやり取りするときに、いつも私が頼りにされます。
頼りにされるのは嫌いではないので、英語が得意でよかったなと思う瞬間です。
思えば、私自身エンジニア未経験で今の会社に入社したのですが、評価されたのはTOEICのスコア(=英語力)でした。
もともとはドキュメントの翻訳、海外クライアントやオフショア開発時の発注先とのメールでのやり取りや通訳を行う仕事として、開発補助の職種に応募したのですが、スピーキング力があまりなかったため、社内開発の部署にエンジニアとして配属されたのでした。
今の部署には英語ができる人がいないので、だからこそ、私が雇われたのかなと思っています。英語を学習していてよかったと思いました。
プログラムで書かれている内容の意味が直感でわかる
プログラムの多くは英語で書かれています。
プログラム本体にプリセットされている命令語だけでなく、日本人開発者が書くコードすらも英語であることが多いです。
そのため、英語がわからないとパッと見、何が書かれているかわからないと思いますが、英語がわかるとすぐに直感でわかるので、理解が速いです。
もちろん人の書いたソースほど読みにくいものはないので、英語がわかっていてもソース解析にはつらいものがあるのですが・・・
しかし、英語がわからないと挫折するのではないかと感じることも多く、いつも英語が得意で助かったなと思っています。
サンプルやエラー解決法が見つかりやすい
プログラムに関する情報は、海外の方がフォーラムも豊富なので、サンプルコードの数やエラーに対する解決策などが日本の情報よりもはるかに多くなっています。
周りがやったことがある開発なら同僚のエンジニアに聞けば解決できることも多いですが、あまりやったことがない開発だと周囲に聞いてもわからないので、グーグルで検索せざるを得ないことが多々あります。
そんなときは、マイナーになればなるほど、日本語で検索してもヒットしないので、英語のキーワードで探しています。
英語ですとマイナーであってもStack overflowなどでヒットすることも多く、いつもとても助かっています。
プログラミングと英語はとても相性が良いということがわかりますね。

TOEICのスコアを高める方法
「エンジニア」と「英語」は相乗効果を上げやすい要素であることがわかりました。
この記事では最後に、TOEICのスコアを高める方法をまとめています。
ちなみに私自身のスコアはというと、リスニングのスコアはあまり伸びていないので言いたくないのですが、リーディングは400点取れています。
リーディング(読解)重視の方の参考になればなと思います。
高校卒業程度の単語力を身につける
TOEIC云々というよりは、まず高校卒業程度の単語力を身につけることがとても大事です。
TOEICでは英検1級レベルとか大学の英文学専攻で出て来るような難しい英単語はほぼ出てきませんので、高校卒業程度で8、9割の英語がわかります。
人間は賢い生き物なので、残り1,2割わからなくても想像力で補えますので、単語の勉強は最小限に抑えておいて良いと思います。
単語のベストな覚え方は、例文の中で生きた単語の意味をつかむことなので、文章の中で覚えることを重視している参考書などを使って覚えると良いと思います。
ちなみに電車の中などでは割と本を開く余裕がないですし、開いたとしても集中できないことが多いので、私はスタディサプリを使って、英単語を覚えました。

スタディサプリ ENGLISH
通学も予約も必要なし!オンラインでいつでもどこでも。1回3分からはじめる英語アプリです。
発音の確認などもできるうえ、TOEIC対策もできるアプリのため、空いた時間を有効に活用されたい方にはおすすめのアプリとなっています。
文法をきちんと理解する
文法は軽視されがちですが、英文を読解するとなれば、かなり重要になってきます。
英語でも、たまに語順が入れ替わったり、間に修飾句がたくさん入ったりして変な形の英文に遭遇することがありますが、そのようなときに文法力があると対応することができます。
ごくごく一般的なSVOなどの形で英文が出て来れば、正直文法なんて知らなくてもなんとかなると思うのですが、試験となると、色々と変な形の英文が出て来るものです。
そのため、どれでも良いので英文法の本を一冊購入して、基本的な英文の構造を押さえ、変形された英文でも予測して対応できるようにしておくべきだと思います。
BBC NEWSやCNN NEWSなどを聞く
リスニングはとにかく毎日聞くことが大事です。疎遠になると、その言語の感覚がだんだんと鈍っていきます。
私の場合は、イギリス英語とアメリカ英語に触れておくために、BBC NEWSとCNN NEWSの二つを主に聴いています。
BBC NEWSでは、One Minute Newsというものがあり、1分で世界のニュースのトピックを確認することができますので、リスニング力の向上と世界の出来事へのキャッチアップができ、一石二鳥です。
CNN NEWSはCNN 10という番組がおすすめです。昔はCNN Student Newsという名前で学生向けだったのですが、現在は学生に限らず聴ける内容となっています。この番組では、ギャグ好きのアンカー(司会者)が世界のニュースを楽しく伝えてくれますし、英語字幕も表示されるので確実に内容を押さえていけます。「BBCではわかりにくいし、ちょっと硬い」という方にとっては、おすすめです。
ニュースも局によって伝え方が結構違うので、色々なサイトで英語のニュースを聞いてみると面白いと思います。