地方でエンジニアになる方法と地方の仕事の特徴【現役エンジニアが解説】
地方でエンジニアになる方法と地方の仕事の特徴を知りたい方に。
この記事を読まれている方は、
- 地方の仕事の特徴を知りたい
- 地方に適している職種を知りたい
- 地方でエンジニアになる方法を知りたい
おそらくこのように考えている方が多いと思います。
この記事を書いている私は、
プログラミング未経験から転職を果たした現役のWeb系エンジニアです。
エンジニア歴は3年ですが、本業とは別にフリーランスの副業で月10万円ほど、多いときで20万円ほどの収入があります。
この記事では、現役のエンジニアが、地方の仕事の特徴と地方に適している職種を解説しつつ、地方でエンジニアになる方法をまとめています。
地方の仕事の特徴
まずは、地方にはいったいどんなエンジニアの仕事があるかを解説していきます。
従来型の言語の案件が多い
地方の案件は、Pythonなどを使った機械学習系の仕事やRなどを使ったデータ分析の仕事が多い首都圏の案件とは異なり、従来型のJavaやC#、PHPなどを使ったプログラムの開発案件が多くなっています。
理由としては、メーカー系の案件が多いため、言語はJavaで、データベースはOracleDBといった組み合わせが多いです。
これらはオラクル社のソフトになりますが、もちろんVB.NET(C#)やSQLServerなどのMicrosoft社の組み合わせもあります。
したがって、RubyやPythonなど、首都圏ではよく見かけた案件は地方にはあまりないので、首都圏で培ったスキルが地方でもそのまま生かせるかと言われると確率的には低くなる可能性が高いです。
Web系の企業の数は少ない
PHPやRubyの案件が首都圏ほどない理由としては、Web系のスタートアップ企業が少ないことが原因として挙げられます。
Web系のスタートアップ企業は、比較的学習難易度の低く工数がかからない言語で開発をし、さらに首都圏に拠点を置くことで、開発要員を手っ取り早く集めるという戦略を取っているので、RubyやPHPなどの開発案件が多いのですが、地方ではそもそも人が少なく、営業もしにくいのであまりWeb系の企業の数は多くありません。
もちろんないわけではないですが、私の知る限りでは一人社長をしている方も多く、自らWeb系の企業を立ち上げられない限りは、Rubyなどの案件にはなかなか携われないと思います。
案件数が少なく待遇も微妙
首都圏はヒト・モノ・カネが集まるエコシステムが充実していますが、地方はそうではないため、案件数が少なく、待遇も首都圏に比べるとどうしても悪くなってしまいます。
まれに特殊な分野(ニッチ分野など)を得意とする地方の企業もあり、こういうところは待遇も良いこともあるのですが、このようなケースでは、そもそも求められる技術力が高く、転職が難しいケースがほとんどです。
地方で就職をしようとすると、首都圏よりもどうしても待遇は悪くなってしまいますので、そこを承知のうえで地方への就職を決めないと、あとで後悔することになってしまいますので、気をつける必要があります。
地方に適している職種
次に、地方の仕事の特徴を踏まえて、地方に適しているエンジニアの職種を3つほど挙げたいと思います。
Java・C#を扱えるWeb系エンジニア
地方にはWeb系のスタートアップ企業や独立系のSIerはあまりありません。
そのため、メーカー系のSIerが多くなりますので、JavaやC#を扱えるエンジニアであれば、就職ができると思います。
ただし、首都圏とは異なり、地方のメーカー系SIerでは5~10年以上の実務経験やリーダー経験を要求される場合が多いため、首都圏での下積みを積んでからでないと、そもそも就職できない場合があります。
メーカー系は、今はWeb系が多いので、Web系エンジニアとしてJavaの経験を少しでも積んでから、地方で就職活動されると良いと思います。
Web系エンジニアとして起業
私の知人では2人ほど地方でWeb系エンジニアをしている人がいますが、どちらも独立しており一人社長をしています。
彼らは、正直地方都市とは言えないようなところに会社を構えており、クライアントとの打ち合わせが生じたときだけ、首都圏の方に出てくるというスタイルで仕事をしています。
そのため、基本的には地方で仕事をしていますが、必要に応じて首都圏に出なければいけない手間はあります。
内容的には、1人はデザイナー系のWeb系エンジニア、もう1人はホームページを作成するWeb系エンジニアとなっています。
しかし、地方で独立するためには、地方でも案件を獲得できる営業力がないといけませんし、会社員時代に付き合っているお客さんを引き継ぐなどコネクションをフルに利用しない限り、なかなか生計を立てるのは難しいと思います。
この場合も、地方で働く前に、実務経験や人的資源の蓄積が必須になります。
中小・零細企業などの社内SE
地方で「開発者」として働こうとするとなかなか案件が見つからないことが多いのですが、地方の中小・零細企業の「社内SE」として働こうとするのであれば、意外に見つかることが多いです。
会社がそこそこの規模になれば、システムを導入したり、コンピュータ機器を管理したりする情報管理部門を設置する必要が自然と出てきます。
地方では、そもそも人材が不足しているため、情報系を得意とする人材も集まらないことが多々あります。その1つが社内SEです。
社内のシステムエンジニアなので、自らゴリゴリ開発していくような仕事ではなく、上流工程だけを担当して、あとはベンダーに発注し、進捗を管理するような仕事のイメージとなりますが、一応エンジニアとして働くことはできます。
自分の思い描くイメージと近いようであれば、社内SEも視野に入れると良いと思います。
地方でエンジニアになる方法
最後に、地方でエンジニアになる方法をまとめます。
1. プログラミングスキルを習得する
まず、エンジニアになるためにはプログラミングスキルを習得しなければ何も始まりません。
地方の案件の主流はWeb系のエンジニアですので、Web系のプログラミング言語を学ぶ必要があります。
その際に、もし最初から地方で仕事をする想定でいるなら、JavaやC#を言語として選択されると良いと思います。
前述のとおり、この2つは地方の案件で多い言語だからです。
しかし、学習難易度がやや高いので、そこを心配されるようであれば、まずはRubyやPHPなどの学びやすい言語からスタートして、その後で学習をされるのでも良いと思います。
独学での学習に難しさを感じていたり、確実に就職をしたいと考えているのであれば、プログラミングスクールを活用することも検討に入れると良いです。
プログラミングスクールについては、別の記事で解説していますので、興味があればぜひ参考にして下さい。
現役エンジニアがオススメするプログラミングスクール3選【無料体験あり】
「一からきちんと学べるオススメのプログラミングスクールを知りたい。プログラミングの効率的な学び方を知りたい」←こういった疑問に答えます。本記事内容:まずはどのプログラミング言語を選ぶべきか/現役エンジニアがオススメするプログラミングスクール3選/プログラミングスクールにプラスして行うべきこと
2. できれば都市圏で経験を積む
地方のエンジニアの案件は、5~10年以上の実務経験を求められるケースが多いため、いくらJavaやC#などを学んでいるとしても、実務未経験や浅い経験では雇ってもらえない場合が多いです。
そのため、できれば都市圏などでJavaやC#の実務経験を数年積んでおくと良いと思います。
そしてさらに、これは理想ではありますが、リーダーの経験やインフラ構築経験なども蓄積しておくとなお良いです。
地方では人材不足のため、何でもできる人材が求められています。
大企業では分業がきちんと縦割りでされますが、中小企業では例えば経理などは一人経理と呼ばれ、一人で業務を全部こなしていますよね。
地方は人が少ないので、エンジニアに関しても同じことが言えます。
フルスタックエンジニアになれとまでは言いませんが、経験だけは広くしておいた方が良いと思います。
3. 転職エージェントを利用して就職
首都圏などで数年程度の実務経験を積んだら、地方に転職をしましょう。
エンジニアの案件数は下手をすれば数える程度しかないかもしれません。
少しでも多くの案件を拾うためにはハローワークなどでも案件を探されると良いと思いますが、単価が下がるので良し悪しがあります。
転職エージェントに登録すれば、エージェントが最適な案件を探してくれますので、地方での就職を希望される場合は、PE-BANKなどのエージェントに登録されると良いと思います。