Web系エンジニアの将来性と実際の年収【現役エンジニアが必要なスキルを解説】
Web系エンジニアの将来性と実際の年収を知りたい方に。
この記事を読まれている方は、
- Web系エンジニアの将来性と実際の年収を知りたい
- Web系エンジニアとして必要なスキルを知りたい
- 最新の技術へのキャッチアップの仕方を知りたい
おそらくこのように考えている方が多いと思います。
この記事を書いている私は、
プログラミング未経験から転職を果たした現役のWeb系エンジニアです。
エンジニア歴は3年ですが、本業とは別にフリーランスの副業で月10万円ほど、多いときで20万円ほどの収入があります。
この記事では、現役のエンジニアが、実際の年収にも触れながらWeb系エンジニアの将来性を解説しつつ、必要なスキルと技術へのキャッチアップの仕方をまとめています。
Web系エンジニアの将来性と実際の年収
まず、Web系エンジニアの将来性を解説していきます。その際に、実際の年収も参考までに挙げておきたいと思います。
クラウドの発展により市場が広がっている
クラウドの黎明期は、2000年代と言われています。
この時期は、Google社が上場したり、AWSのサービスが開始されたり、MicrosoftのAzureサービスがスタートした時期です。
クラウドが発展した理由は、言うまでもなくインターネットの普及によるものです。そのため、クラウドの発展とWeb系の市場拡大は表裏一体の関係にあります。
現在では、世界においてはAWSやGCP、Azureの3つが主なクラウドサービス提供者となっており、日本においてはこの3つのクラウドに加えて、GMOクラウドやさくらクラウドなども大手として存在感を発揮しています。
もちろんこの他にもクラウドサービスを提供しているところは非常に多く、今もなお市場が拡大し続けています。
Web系は、Webサーバー側にプログラムを設置するだけで、多数のクライアントに利用してもらえることから、そのメンテナンス性や連携のしやすさなどが評価され、こんにち多くの人に利用されています。
質の高い動画コンテンツの配信や便利なクラウドサービスの発展などが今後も予想されるため、Web系の市場は今後も間違いなく広がっていくことでしょう。
AIはWeb系の代替要素ではなく補完要素
最近はWeb系エンジニアよりAIエンジニアの方が人気の職業として注目されています。
しかし、実はAIはWeb系の代替要素となる敵のような存在ではなく、むしろWeb系の補完要素としての立ち位置になります。
AIが提供するのはあくまで機械学習系のプログラムやロジックだけであって、それを利用するために必要なUIや仕組みなどに関しては、Web系やアプリ系のプログラミングがまた別に必要になってきます。
実際にMicrosoftが開発したりんなというAIはTwitterやLINEなどのWeb系の技術と合わせて利用されていますよね。Appleが開発したSiriなどについても同じようなことが言えます。
したがって、Web系の市場は今後AIの市場と一緒に発展していくということになります。
Web系エンジニアの年収と今後のキャリア
ここで参考までに、Tech総研が公開している現在のWeb系エンジニアの年収を見てみると、30代では平均532万円となっています。
最高年収は1,000万円と高額ですが、最低年収は200万円と全職種の中で最下位でもありますので、Web系エンジニアは年収の幅の広い職種であることがわかります。
前述しましたが、これからはクラウドやAIの市場がますます発展していくと考えられますので、Web系の知識や経験だけに満足せず、様々な分野の仕事をこなして、自身の付加価値を高めて、年収を高めていく努力が必要になってきます。
私の知人には1000万円以上の高年収を獲得している人がいますが、基本的には「どの分野であっても、あの人に頼めばなんとかなる」と言われるような人材の方が多いです。
そのため、自分はWeb系だからWebのことしか学ばない、というスタンスではなく、新しい技術に触れられる仕事を常に探していき複合的な知識を身につける、という姿勢が大事になってきます。
Web系エンジニアとして必要なスキル
次に、Web系エンジニアとして必要なスキルを3つほど挙げて、解説したいと思います。
フレームワークの知識や経験
フレームワークの知識はどの現場に入るにしても、ほぼ不可欠です。
チームで開発を行う場合、メンバーのバックグラウンドは皆違うわけですが、開発時は、各自で開発したプログラムを結合するために、プログラミングの仕方や使用する開発環境などは全て統一する必要が出てきます。
そこでフレームワークを利用すると、共通の基盤で開発することをメンバーに強いることになりますので、自然と統一化ができるというわけです。独自フレームワークのようなものではない、広く知られたフレームワークであれば、使い方に関する説明を行う手間も不要になりますので、統一化にかかる工数も削減することができるというわけです。
このような理由でフレームワークの知識と経験は、Web系エンジニアに問わず、必要とされています。
現在ではMVCフレームワークが主流になっていますので、PHPであればLaravel、RubyであればRuby on Railsは最低限知っておいた方が良いでしょう。
クラウドサービスの活用経験
Web系をやるのであれば、今時クラウドを使わない現場はほとんどないでしょう。たとえオンプレミスの環境であっても、外部のクラウドサービスを少しぐらい使っているケースは多いですし、顧客をいくつか抱えていれば、必ずクラウドを活用する機会があると思います。
そこでよく出てくるのが、AWSやGCPのクラウドです。
特にAWSは日本でも利用者が非常に多く、2019年8月に発生したAWSの障害でも、かなり多くの日本企業に影響が出たほどです。
そのため、Web系エンジニアを名乗るぐらいであれば、最低でもAWSの各サービスの概要と簡単な利用の仕方・連携の仕方ぐらいはキャッチアップしておいた方が良いです。
クラウドが流行り始めたのは10年以上前の00年代ですが、今後も市場は拡大していきますので、Web系エンジニアであれば、遅れずについていくことが求められるでしょう。
最新の技術のキャッチアップ
Web系は進化が激しい分野です。
例えば、フレームワークなども流行り廃りが激しいため、数年前に使っていたフレームワークが今ではほとんど使われない、ということも平気でありますので、常に新しいものには敏感になる必要があります。
実際に出だしの頃の技術は、多くの人が知らないので、知っているか知らないかで差がつくことも多いため、キャッチアップの癖をつけることで案件獲得にもつながっていきます。
Web系だからWebプログラミングだけにこだわるのではなく、AWSやGCPなどのクラウドやAIなどの話題にも敏感になっておくべきだと私は思います。
AWSやGCPはインフラ寄りのものもありますが、Web系である以上、サーバーやネットワークとは切っても切れない関係ですし、ロードバランサ―やリバースプロキシに関する知識も必要不可欠です。
面倒かもしれませんが、Web系エンジニアとして活躍したい方は、最新の技術へのキャッチアップをするように心がけましょう。
最新の技術へのキャッチアップの仕方
Web系エンジニアとして活躍していくためには、常日頃からの最新の技術へのキャッチアップが必要になります。
最後に、そのキャッチアップの仕方を3つほどまとめていきます。
知識と経験を広げられるよう案件を取捨選択する
一つの同じ企業で仕事をしていると、開発環境や開発手法などが固定化され、知識や経験に偏りが出始めます。そのため、取捨選択できるのであれば、できる限り経験したことのない仕事を引き受けられるように働きかけた方が良いと思います。
例えば、Web系の場合、LAMP環境の開発のみに偏ってしまうことがありがちですが、WebサーバーにApacheではなく大規模な処理に適したnginxを利用する案件に関わってみるなど、あえて未経験の分野に踏み込むことで自分の付加価値を上げていく姿勢が重要になってきます。
もちろん会社の意向や上司の考えなどで自分の思い通りにはならない場合があると思いますので、後述する自己学習と合わせてキャッチアップをしていかれると良いのではないかと思います。
プライベートな時間を使って技術的な調査をする
多くの方がプライベートな時間の活用は、無給となってしまうので、したくないと思いますが、仕事の中だけで最新の技術へのキャッチアップをしようとするのは無理がありますので、自分でも日頃から、QiitaやDevelopers.IOなどで情報をチェックしたりして、エンジニア同士で情報の交換をしておくことをおすすめします。
これらのサイトは特に、「やってみた系」の記事が多いので、未開拓の分野などにキャッチアップする際にはとても参考になります。
できれば、プライベートな時間は使いたくないとは思いますが、仕事の中でキャッチアップするだけでは足りないと感じる場合には、個人的にも技術的な調査をしておくことで、他のエンジニアと差別化を図ることができます。
プログラミングスクールに通って不足知識を補う
とはいっても「Qiitaに書いてあることが理解できない」、「Developers.IOの記事の意味が理解できない」といったことがよくあります。
たしかに今まで全く関わってこなかった領域の情報を見ても、概要をつかみそこなったり、キーワードの意味が理解できなかったりなどといったことが必ず起きると思います。
特にAI系の話題は数学などの知識が要求されるので、独学では難しい場合があります。
そのような場合は、プログラミングスクールを活用することもおすすめの手段の一つです。
プログラミングスクールというと、業界未経験の方が利用するイメージがあると思いますが、分野ごとにそれぞれコースが用意されており、オンラインでも受講することができますので、未経験者だけでなく、既にエンジニアとして活躍されている方にとっても、不足している情報を補うのに最適です。
プログラミングスクールについては、別の記事でまとめていますので、興味がありましたらぜひ参考にして下さい。
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