文系でエンジニアに就職・転職する方法【現役エンジニアが解説】
文系でエンジニアに就職・転職する方法を知りたい方に。
この記事を読まれている方は、
- 文系でもエンジニアになれる理由を知りたい
- エンジニアになるうえで必要なものを知りたい
- 文系でエンジニアに就職・転職する方法を知りたい
おそらくこのように考えている方が多いと思います。
この記事を書いている私は、
プログラミング未経験から転職を果たした現役のWeb系エンジニアです。
エンジニア歴は3年ですが、本業とは別にフリーランスの副業で月10万円ほど、多いときで20万円ほどの収入があります。
この記事では、現役のエンジニアが、文系でもエンジニアになれる理由とエンジニアになるうえで必要なものを解説し、文系でエンジニアに就職・転職する方法をまとめています。

文系でもエンジニアになれる理由
結論から言うと、文系でもエンジニアになることはできます。
まずは、その理由を解説していきたいと思います。
プログラミングは言語を使って開発を行う
プログラムはコンピュータ黎明期とは違って、回路を組んだり、機械語で書いたり、といったことは通常なく、プログラミング言語(高級言語)を使って、開発を行うことがほとんどです。
そのため、理系よりはむしろ文系の人の方が入り込みやすく、書いたとおりに動作するので、難しいことは何もありません。
ジェンダー関連の統計では、女性の方が国語や英語が得意と言われますが、実際に女性のエンジニアも多く活躍しています。
むしろ給料水準が高いので、そこを重視する場合、男女ともに人気の職業となっています。
プログラミングは論理的思考力を使う
プログラミングは、筋道を立てて各処理のフローを考えたり、組み合わせを考えたりしないといけないので、論理的思考力が必要になります。
論理的思考力というと、理系の数学をイメージされる方も多いと思うのですが、文系でも「国語」や「現代文」が論理的思考力を養う科目となっていますので、文系だから論理的思考力が劣るということは一切ありません。
しかも、論理的思考力は、別にプログラミングに限ったことではなく、他のどんな仕事でも必要とされるものです。
エンジニアに関しても、プログラミング以外に、要件定義や設計の工程でも、ソリューションを提供するためには、論理的に考えないと良い提案はできませんし、社会人になればどこへ行っても求められる能力です。
しかし、これには文系理系の差は特にないので、考えることが苦手な人は、これから論理的思考力を鍛えるようにしていきましょう。
理系の専門知識は必須ではない
エンジニアになると、ITの専門的知識が要求される場面はありますが、最初の頃は別になくても特に問題はありません。
エンジニア(最初はプログラマーなど)になってから、徐々にIT関連の知識を吸収していき、最終的にはクライアントと話ができるようになれば良いだけです。
いきなりクライアントと話さなければいけないことは普通はありませんので、長いスパンで考えれば良いと思います。
また、たとえ理系の方であっても、情報システム系を専攻としていない限りは、学生である間にITのことを勉強する機会もそうそうないと思います。
さすがに情報システム系の学生には、文系の方は劣ってしまいますが、彼らは大学院に進んで研究職になる方も多いですし、エンジニア市場自体が人手不足のため、彼らと競合することはあまりないと思ってもらって大丈夫です。
もし、ハードウェア系のエンジニアになるのでしたら、専門知識はあった方が良いですが、この記事を読んでいる方の多くは、ソフトウェアの開発を考えている方だと思いますので、そういう方の場合は、理系の知識が必要にならないことがほとんどなので、今の段階で専門知識を気にする必要はないでしょう。

エンジニアになるうえで必要なもの
次に、エンジニアになるうえで必要なものを解説します。
プログラミングスキル
エンジニアにとって、プログラミングスキルは必須のスキルになります。
ここでは「エンジニア」になることについての記事を書いていますが、多くの未経験者の方の場合、最初に通る道は「プログラマー」になると思います。
プログラマーでプログラミングスキルの実務経験を積んだ後に、要件定義や設計、提案などの仕事も任せられるようになり、最終的に(システム)エンジニアになることができます。
要件定義や設計のことをこの業界では上流工程と呼んでおり、これができるようになると、一人前のエンジニアとして、高い単価を受け取ることができます。
したがって、まずはプログラミングスキルを身につけて、エンジニアの入り口である「プログラマー」を目指すようにしましょう。
専門的知識
専門的知識の一部に、プログラミングスキルは含まれますが、それ以外にITの基礎的な知識も最低限必要になってきます。
例えば、私たちが日々よく使っているOSやブラウザ、ミドルウェアなどのソフトウェアの知識、メモリやCPU、各種デバイスといったハードウェアの知識はもちろんのこと、データを操作するためにデータベースの知識や通信を行うためにネットワークの知識が要求されます。
その他にセキュリティに関する知見やドキュメントの作成スキルなども求められるため、学ばなければいけないことは山ほどあります。
とはいっても、これらのうち多くは実際にエンジニアの仕事をしていく中で覚えて行くものも多いので、必ずしも入社する前に必要な知識ではありません。
しかし、もし不安であれば、時間的余裕があるのであれば専門学校、なければプログラミングスクールなどで基礎的な部分を学ばれると良いでしょう。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力もあれば尚のこと良いです。
しかし、エンジニアの中にはコミュニケーションを苦手としている方も結構多いです。
実際にコミュニケーションが苦手な方でも、黙々とプログラムを書いていれば済んでしまうことも多いので、上の立場になろうとしなければ、コミュニケーション能力を気にせずに仕事をすることもできます。
とはいっても、専門的知識や開発の実務経験が身についてくると、クライアントと自然に話ができるようになりますから、普通に仕事をしていれば、この点は心配いらないでしょう。
最初からいきなり上流工程でクライアントと話をすることはありませんから、徐々に話ができるようになっていく環境が整っているため、エンジニアの職種は、コミュニケーションが苦手な人におすすめの職です。

文系でエンジニアに就職・転職する方法
最後に、文系でエンジニアに就職・転職する現実的な方法をまとめています。
現職などでプログラミングを通じて業務効率化を図る
もし現職がある場合には、そこでプログラミングを通じて、何か業務効率化ができるものがないか探しましょう。
例えば、事務系の職場であれば、今時エクセルを使っていないところはほとんどないと思います。
普段エクセルで管理していて、入力業務や書類作成業務に時間がかかっている作業などがある場合には、初めはマクロで記録しながら、ExcelVBAでプログラムを組んで、作業時間の短縮化をしたりしてみましょう。
そうすることで、時間の短縮だけでなく、ミスも減りますので、一石二鳥になります。
このような小さな積み重ねを業務で行っていけば、それを実務経験とみなしてくれる企業もありますので、エンジニアに転職することができます。
独学でプログラミングを学習し、自分のWebサービスを開発
現職でPCを使っていなかったり、あるいは学生の場合には、独学でプログラミングを学習して、自分のWebサービスなど(プログラムでできるものなら何でも良い)を開発しましょう。
Webサービスとしたのは、完成したら運用ができるので、実務経験とみなされやすいからです。
実際に使われるプログラムを開発しないと意味がないですからね。
プログラミングの学習はできるし、プログラムを組むことはできるけど、実際にWebサービスを開発するとなると敷居が高いと感じる方も結構多いと思いますが、そういう方はこの後紹介するプログラミングスクールに通われると良いと思います。
エンジニアに転職する場合、どうしても「ただ学習しました」だけでは自己申告でしかないので、採用側も「使える人材」かどうか判断することができません。
そこで何らかのプログラムの作品があると採用側も能力を把握することができますので、就職や転職がしやすくなります。
プログラミングスクールに通って、さらに就職サポートを受ける
独学でプログラミングを学習することが難しい方、あるいは自分ひとりでWebサービスなどの作品を開発することに不安を感じる方には、プログラミングスクールに通うことをおすすめします。
プログラミングスクールでは、単にプログラミングの教育をしてくれるだけでなく、自分のWebサービスの開発の支援を現役のエンジニアの方がしてくれるため、就職や転職を有利に進めることができます。
また、プログラミングスクール自身がコネクションを持っているため、面接対策や企業紹介などの就職サポートも手厚く行ってくれますので、本気でエンジニアになりたい方には、なおのことおすすめです。
プログラミングスクールに関しては、別の記事で紹介していますので、興味があればそちらをご覧ください。
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