価値を高めるエンジニアのキャリア選択【現役エンジニアが解説】
価値を高めるエンジニアのキャリア選択を知りたい方に。
この記事を読まれている方は、
- 価値を高めるエンジニアの目指すべきキャリアを知りたい
- どのタイプの人がどのキャリアに合うかを知りたい
- キャリアアップの具体例を知りたい
おそらくこのように考えている方が多いと思います。
この記事を書いている私は、
プログラミング未経験から転職を果たした現役のWeb系エンジニアです。
エンジニア歴は3年ですが、本業とは別にフリーランスの副業で月10万円ほど、多いときで20万円ほどの収入があります。
この記事では、現役のエンジニアが、スペシャリストやマネジメント、フリーランスの3つのエンジニアのキャリアを解説し、それぞれに合う人の特徴やキャリアアップの一例をまとめています。
価値を高めるエンジニアのキャリア
まずは、価値を高めるエンジニアの目指すべきキャリアを3つ挙げ、解説していきます。
スペシャリスト
スペシャリストは、日本語に訳すと、専門家や専門職といった単語になると思いますが、要するに特定の分野に秀でたエンジニアということになります。
フルスタックエンジニアという、いわゆるなんでも屋さんのエンジニアも分野は幅広いですが、経験豊富なベテランのエンジニアということで、スペシャリストと呼ばれる場合もあります。
スペシャリストは、インフラエンジニア・ネットワークエンジニアやセキュリティエンジニア、アプリケーション開発エンジニアなど種類は多岐にわたりますが、主に上流工程を担当する職だと考えておいて差し支えないでしょう。
一般に、下流工程は、プログラマーやテスターという末端の工程のみの担当となりますので、ここだけを極めたからといってスペシャリストにはなれないからです。
下流工程は今後特にAIに置き換えられてしまう可能性が高いので、開発現場が好きな方はぜひ上流工程の経験も積み、スペシャリストになることをおすすめします。
マネジメント
マネジメントは、ここでは管理的な職業、いわゆる管理職のことを指しています。
具体的に言えば、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャをはじめ、一般の企業で言うところの課長や部長などの管理職もエンジニアのキャリアの選択肢に含まれます。
マネジメント職は、プロジェクトにかかわる全てを掌握し、管理していかなければいけない職業になりますので、忙しい現場ですと納期に追われて、落ち着く間もないことも多々あります。
要員の管理、必要に応じて外注やエンジニアの採用を行ったり、自らも上流工程に参加して、クライアントの要望をまとめ、各担当に指示を出したりする必要があります。
多くの人を動かし、いくつもの案件を掛け持ちして仕事を行っていくため、比較的給料は高水準となります。
規模にもよりますが、基本的には社内政治が上手い人でないと務まらないことが多く、中間管理職にとどまると、残業が多いのに残業代がつかないといった、割に合わない仕事も多いので、耐えきれずにやめてしまう方もいます。
フリーランス
フリーランスエンジニアは、独立して個人事業主や一人社長などで仕事をするエンジニアを指します。
役割に関しては、スペシャリストの場合もありますし、マネジメントに近い役割の場合もありますが、通常は前者になるでしょう。
フリーランスは、自由な働き方と言われますが、実際には在宅で仕事をしたり、週3勤務などで済んでいるという方は少なく、一般のサラリーマンと同じような働き方をしている方が多いです。
フリーランスの良いところは、働き方というよりは、単価が高い点だと思われます。
会社員として働いている場合、事務職など直接お金に変えられない職業の方も大勢いるため、稼ぎを全員に分配するため、どうしても自分に入って来る金額が目減りしてしまいます。
フリーランスはその点、削られるものがなく自分のところに入ってきますので、会社員時代と比べると、倍近く差がつくこともあります。
一方で、フリーランスの場合、次の案件があるという保証は一切ないため、自分の責任で失業リスクと向き合っていかなければいけません。
若いうちは案件が豊富で良いですが、50代前後になると案件数がかなり減るので、長く続けて行くためには、年齢に負けない技術力や統率力、企画力などが必要となってくるでしょう。
どのタイプの人がどのキャリアパスに合うか
次に、どのタイプの人がどのキャリアに合うかをまとめてみました。
専門性を高めたい方
専門性を高め、ある特定の分野で熟練者になりたいと考えている方は、スペシャリストのキャリアやフリーランスのキャリアがおすすめです。
この分野ならこの人、というように頼りにされることが多いので、やりがいも感じやすく、仕事を楽しいと感じることも多いです。
また、自分の得意とする分野が同時に希少性の高い分野でもあれば、単価も高くなるため、基本的には良いことだらけです。
ただ、得意とする分野や技術が廃れてしまうと、自分の人材価値も一気に減ってしまうので、常に新しい技術にキャッチアップしなければいけません。
この点を億劫に感じたり、不安に感じたりするような場合には、将来の変化に対応できないリスクがありますので、よく考えて、マネジメント職なども視野に入れると良いでしょう。
高給を目指したい方
エンジニアの仕事は他の職業の仕事に比べると比較的高給取りです。
しかし、その中でも特に稼げるキャリアは、専門性を有したフリーランスエンジニアやプロジェクトや人の管理をするマネジメント職のエンジニアとなります。
前者は個人契約なので単価が高くて当然です。もちろん案件獲得の保証がないため安定性を常に高めていく努力が必要です。
後者については、一人の人間(自分)が何人もの人を動かすため、その分お金をもらうことができます。
もちろんスペシャリストも基本的には高給を狙えます。
スペシャリストとして勝負するなら、会社員よりフリーランスの方がもらえる金額が倍近く違うので、フリーランスかつスペシャリストとなるように、キャリアを目指すべきでしょう。
管理側につきたい方
管理側につきたい方には、文字どおり、マネジメント職がおすすめです。
プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャなどプロジェクトの管理をするだけでなく、人の管理も行いますので、人格者であり社内政治が上手い人が出世しやすいです。
マネジメント職はいくつも案件を管理することから、プロジェクトの中で働くエンジニアと比べると、多忙で、給料に見合わない労働を強いられるケースも多いです。
もちろん役職手当などがつくので役職なしの方と比べるとだいぶ差は出てくるものの、残業代がつかない役職が多いので、マネジメントの仕事をポジティブにとらえられる人でないとなかなか厳しいでしょう。
キャリアアップの具体例
最後に、キャリアアップの具体例をまとめています。
全共通:プログラミングの学習&実務経験
未経験であれば、まずはプログラミングを学習するところから始め、学習後は会社員として実務経験を数年積んでいきましょう。
どのキャリアを目指すにしても、開発の一通りの流れを経験することが望ましいです。
ほとんどの場合では、3年程度で、開発の各工程の実務経験は身につきますし、各分野の知識も平均的に吸収していけると思うので、その後で、マネジメントかスペシャリストか、はたまたフリーランスのエンジニアとして活動していくのかを決めていきましょう。
一つ注意点があるとすれば、プログラミング学習をあまりやらずに、よくわからないまま会社員として過ごすと、実務経験の身につくスピードがとても遅くなりますので、プログラミングスキルはある程度きちんと磨いてから実務に移られると良いと思います。
不安な方はプログラミングスクールなどを検討されても良いと思います。
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マネジメント:PLやPMを目指す
PLはプロジェクトリーダー、PMはプロジェクトマネージャを表します。
マネジメント職を希望される場合は、一通りの開発工程を学んだあと、まずはPLを目指されると良いでしょう。
企業によっては、上流工程を担当する=PLやPMという位置づけになることもありますが、必ずしもそうではありません。
マネジメント職になりたい方は、自社内で受託開発やパッケージ開発、自社サービス開発などを行っている部署に行かれると良いと思います。
社内ではプロジェクトを管理する人間が必ず一人は必要になるからです。
一方、SESなどの客先常駐型で働くエンジニアでは、通常招かれる側の人間になるので、管理する側ではなく管理される側となってしまうので注意です。
スペシャリスト・フリーランス:上流工程を経験する
スペシャリストやフリーランスといった、特定の分野に強い専門性を有するエンジニアになるためには、その分野で上流工程まで経験することが理想的です。
基本的に下流工程では指示されたとおりに作る人にしかなれないため、1を知って10を知るような人でもない限りは、知識は広がっていかないと思います。
上流工程を経験することで、自分の発想や裁量で設計ができるため、視野も広がりますし、その分野に関してバランスの良い知識と経験を身につけることができます。
こちらは案件を上手に選びながら客先常駐型の働き方で目指すこともできますし、自社内での開発エンジニアとして働くやり方でも目指すことができるので、比較的職場は選ばないキャリアアップの仕方になります。